
北海道札幌市篠路地区およびその周辺は、札幌でも最初期に開拓が始まった場所のひとつである。先人たちは森を切り開き、水害をはじめとする自然災害と戦いながら、農業・漁業および、それらを中心とした産業を発展させ、今日の同地区を創成し、石狩地方の先駆けを果たしてきた。現在は、1970年代頃から始まった急速な区画整理により、札幌のベッドタウンに姿を変えつつあるたが、開拓碑や文学碑、ポプラ並木、札幌軟石の倉庫などの古い建築物に代表される有形の、歌舞伎や藍染などの無形の伝統文化とスピリッツは、札幌市と市民団体が中心となって保存・継承されている。それでありながら、石狩川をはじめとする自然の力と、共存する街である。私たちは先人たちから多くを受け継いだ。受け継いだものは守り、前に進めなければならない。私たちは、同地区の歴史や文化、自然を保存・展示・経済的活用方法を研究し、公益的な視点での、街が持つ価値と魅力の再発掘・再構築・再定義・再創出そして、プロモーションおよびプロデュース活動を行いながら、次世代に繋げることが重要である。そこに既存産業の発展と新しい産業の創出、文化の伝承、同地区らしい子育て、地域の交流や安全、そして災害への取り組み、より良い街の形を生み出す可能性がある。本団体は、同地区に上記の観点を踏まえた、ネットワークやメディアの構築、施設の設置・運営、文化活動など、あらゆる可能性ある活動を行い、同地区から同地区の、引いては、札幌・北海道の発展に貢献する。
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